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ここでは、私の好きな素材を様々な方面より収集した資料により御紹介します。つたない知識と調査による解説となりますので、内容に不備が有ったとしても一切責任は負えませんのでご了承願います。
/ 麻とヘンプとリネン / 革の縫製 / 真鍮

革について
■革と皮
 動物の表面に被われているものは「皮」と言います。さて「革」とはなんでしょうか、「皮」は生の状態で身体の一部です。「革」とは私達人間が道具として使う為に加工をほどこした素材です。

■革の構造は?
 動物の皮は大きく3層に分かれいます。一番外側にあるのが「表皮」、そのすぐ下にある蛋白質を中心にした層が「真皮層」、そしてその下にあり肉と結合している部分が「皮下組織」です。
 この3層のうち「革」として利用しているのが真中の「真皮層」で、これは、表面が動物特有の模様の現れる「銀層(吟層)」、その下の繊維が網の目のように互いに絡まりあっている分厚い「網状組織」に分けられています。通常、革の表側として認知されているのは「銀層」で「銀面」と呼ばれ、裏側の網状組織が見えている側を「床面」と呼んでいます。

■なぜ「皮」を鞣して「革」にするのか
 普通動物の「皮」は肉から分離されると栄養分が供給されず、すぐに腐敗してしまうか、カチカチに固まってしまいます。
 皮を有効に利用したい人類は太古の昔から、皮を腐らせたり固まらせたりせずに使える方法をなんとか考え出しました。おそらく初めは皮を口の中で噛んだり干したり燻したり塩漬けにしたりということを試したことと考えられますが、試行錯誤して到達した手段が、皮を植物といっしょに長時間水に漬け込むという方法でした。この「タンニン鞣し」で鞣されたと考えられる革はすでに古代のエジプトや中国で使われていた事が分かっています。

 現代では鞣し方には他にもクローム鞣しなどがありますが、いずれも真皮層のコラーゲンを特定の物質に結合させることによって安定させ、鞣しの効果があらわれます。
 それぞれの鞣し方でできる革の特徴によって、様々な用途に様々な革が使われるようになりました。
作るものにより適切な方を採用することになるので、この両者の混合鞣しという手法も時に用いられることもあります。

当店の場合、タンニン鞣しの革を使用した商品を主に取り扱っています。
なぜタンニン鞣しの革のみを使用するかと申しますと、クローム鞣しの場合は廃液等の処理が困難で、環境に悪影響を及ぼす事が分っているからです。
又、タンニン鞣しの革は最初は固く、製品にした場合使いにくいのですが、使えば使う程使いやすくなり、それが何よりも愛着が湧いてきます。これは、何かを育てると言う行為に似ているような気がします。「こんなに大事に使ってここまでになったんだぞ」と自慢したくなるような、そんな素材です。
 タンニン鞣しは自然素材による鞣しであるため、廃棄されても土中で微生物などにって自然に分解されます。またその製造工程中にも環境を汚染するような有害廃棄物をほとんど出さないため、自然環境に優しい素材として近年欧州を中心にその価値が見直され、高い評価を受けるようになってきています。

 タンニン鞣しの革は革の中で最もあからさまに動物の自然の皮膚の状態を見せてしまいます。そのため、もともとその動物がもっているしわや傷痕(トラ)、血管が通っていた跡(血筋)、がそのまま革に模様として現れます。
 こうしたトラや血筋は自然の皮には付きもので、クローム鞣しならば革を引き伸ばしたり塗装したりして目立たなくすることも可能ですが、タンニン鞣しの革の場合はそれができないのです。
 ただ、トラや血筋はそれ自体本革である証左であり、むしろそれが味わいになったりするため、それほど気にする必要はありません。もちろんこれを嫌う人もいますが、たいていの人はあまり気せず、中には進んでこれらの痕跡の残っている革を求める人もいるようです。

■ 固さと柔軟化
 タンニン鞣しの革は他の革と較べ組織の繊維が非常に密に絡まりあっているので、比較的重く、そして初めのうちはごわごわして固い感じがします。
しかし使い込んで繊維がほぐれてくると、丈夫さはそのままでしなやかに柔らかくなり、使用環境に応じて徐々に馴染んできます。
 こうして適度にくったりとした柔軟性をもつと、新しい革では見られないような味わいが生まれ、使い込むほどに手放しがたくなってきます。これもタンニン鞣しの革が長年使い続けられる理由の一つといえるでしょう。

麻とヘンプとリネン
麻と一言で種別しているのは日本だけで、本来麻には様々な種類が有ります。大別すると次の通りになります。
名称 種別 代表的な用途 生産国
ケナフ lKenaf 洋麻科(ヨウマ) 壁材用 、パルプ代用品 タイ・インド
サルザイ麻 henequen 石蒜科(ヒガンバナ)
(多年生)
ロープ、カーペット メキシコ、フィリッピン、
西インド
マニラ麻 Abaca 芭蕉科?(バショウ)
(多年生)
ロープ、帽子用 フィリッピン
ジュート Jute 田麻科(シナノキ) ?
(一年生)
麻袋、カーペット、基布、
ヘッシャンクロス
バングラディシュ、タイ、中国、インド
大麻 Hemp 桑科(クワ)?
(一年生)
衣料用、生平、ロープ ロシア、イタリー、ルーマニア、
韓国、中国
リネン Linen 亜麻科?(アマ)
(一年生)
衣料用、装飾、資材用 ロシア、ポーランド、
フランス、 中国 チェコ、
ルーマニア、ベルギー、
ラミー Ramie 蕁草科?(イラクサ)
(多年生)
衣料用、寝装、資材用 ブラジル、中国、フィリピン、
マレーシア

※ちなみに家庭用品品質表示法では、「麻」一文字を使用するのはラミーとリネンだけに決められています。
以上の様に麻と言っても種別も違えば性質も違います。

この中で最近よく耳にする素材が大麻(ヘンプ)です。通常麻の素材は繊維のみを必要としています。しかしヘンプの場合は石油と森林に替わる可能性を秘めた農作物として、また、様々な生活習慣病を改善する新しい健康食品として世界中で注目されています。
ヘンプは世界中で栽培でき100日前後で2m〜4mまで成長する1年草です。雑草や害虫にも強く生態系や環境を汚染する農薬や肥料なども必要としません。綿などとくらべると非常に環境にやさしい植物だと言えます。
このヘンプは、衣服だけでなく、住宅用の建築素材、土に戻るプラスチック、紙、化粧品の原料などに使われはじめています。
さらにヘンプの実は大豆に次いで高タンパクで必須脂肪酸やビタミンがバランスよく含まれ、心筋梗塞やアレルギー疾患などを予防・改善する食べ物として見直されています。
日本では、縄文時代からヘンプ(大麻)を生活の中に取り入れていたことが遺跡から発見されています。戦前までは、衣服、縄、食料、燃料、茎、薬用に利用してきたヘンプです。今でも、七味唐辛子の一味、花火の火薬、神社の鈴縄、小鳥の餌などに使われています。

リネンについて少し、
リネンは、亜麻科の一年草で、原産地はアナトリア半島(トルコ)といわれていますが、現在の主産地は比較的寒い地方が多く、主にフランス北部・ベルギー・ロシア・東欧諸国及び中国地方等になります。

リネンは、コットンやシルクに比べ、吸水・発散性に優れています。
洗濯するほどに、使い込むほどにその柔らかさが増していき、リネンが「ランジェリー」の語源になったように、 寝装品、インナーウェア、パジャマ、バスローブなど直接肌に接する製品に最適です。また、天然素材の中で、最も汚れが落ちやすく、洗濯にも強い素材で、繰り返し洗うごとに柔らかさはいっそう増し、白いものはさらに白くなります。

リネンの繊維にはペクチンが含まれているため、触れてもチクチクせず、つねにソフトなので、肌にそっと当ててみたくなります。
夏には、汗をすばやく吸い取ってくれるので身体はいつも爽やかで清涼感に包まれます。さらに防カビ性に優れ、雑菌の繁殖を抑制するため、臭いも抑えます。
また、繊維の中に空気が含まれていて、天然のサーモスタットの役目を果たしてくれます。寒い季節には暖かく包み込んでくれるので、リネンはオールシーズンに適した繊維なのです。


革の縫製
革の縫製は綿等の繊維を縫う場合と多少違いが有ります。革は手で針を通す事は困難ですし、一度針を通すと穴が空いてしまいますので、やりなおしがききません。手縫いの場合は得に縫い方が違います。ミシンの場合は薄い生地なら通常のミシンでも可能ですが、革が厚くなると縫えませんし、ミシンによっては型が残ったりもします。繊細で強力なミシンが必要になる訳です。

革の手縫いとミシン縫いの違い

革製品の手縫いの特徴としてはまず糸にあります。
ビーズワックスをしっかり馴染ませますから、ほつれや糸の劣化を防ぎ、強度が増します。そして、ミシンでは縫えない様々な糸を使用する事も可能です。
また、糸以上に大きな違いは縫い方です。上の図を見ていただければ解りますが、2本の針で裏と表交互に縫い込まれますから、片方の糸が切れても簡単にほつれる事は有りませんし、手縫い独特の縫い目に味の有る風合いを楽しむ事が出来ます。ただし、職人がひと針ひと針縫い込みますから、同じ形の物でも非常に時間がかかり、それが価格に表れます

ミシン縫いの特徴は繊細さに有ります。強度や耐久性では手縫いには劣りますが、革や糸の素材を厳選する事により強度や耐久性は増します。良質の素材を採用し、ミシンで仕上げる事により強度、耐久性の有る製品の単価を押さえる事ができるのです。しかしミシンの場合も熟練を要しますので、職人により製品の善し悪しが明確に表れます。それが価格に表れている事も事実です。
真鍮/Brass
別名で「黄銅」と呼ばれています。

真鍮は 銅鉱石と亜鉛鉱石を合金精錬して出来上がります。銅と亜鉛の合金で、亜鉛が20%以上のものを真鍮と呼ぶそうです。
磨けばゴールドに近い美しい金色をしていますが、表面の変色が早いので変色を止める為コーティングが施される事が多い様です。私は変色した真鍮がとても好きです。
適度な強度、展延性を持つ扱いやすい合金として350年程前から広く利用される様になったそうです。
ブラスはいい、削りたては金の様な金色だけれど、放っとくと鈍い光沢になりナチュラルな革との相性がとても良い、そんな訳で私は真鍮の棒を取り寄せて万力等を揃えてなんか作る事にしました。

これが私が選んだ真鍮加工の道具類、普通にそのへんのホームセンターに売っているやつで、一番奥に見える赤いやつが万力、その手前にワイヤーカッター?そして金づち、ラジオペンチ、棒やすり、レール床等々です。
材料はこんな針金みたいな真鍮の棒です。真鍮は程よい硬さで普通の生活では簡単に曲がらず、加工しやすい素材だと思います。

こんなもの作って遊んでいる訳では無いのです。ちゃんと革のパーツを作る為に色々と考えてるのです。ぐるぐるのやつは指輪等を立てる為に作ったんだけど全然ダメ。クリスマス用のラッピングに使う事になりました。

キーホルダーの金具(左)として利用したり、革のバッグに使ったりします。
携帯電話ホルダーに利用したらかなりいい感じです。