革について


Duram Factoryでは植物性タンニン鞣しの革を使っています。と言われても「植物性タンニン鞣しって何?」という方が多いと思います。革好きなら知っていますが、結構マニアックな単語です。ということで、このナチュラルな革について詳しくご紹介します。はじめに、牛の皮がどのように道具として使える「革」に生まれ変わるのかご紹介します。


「皮」から「革」へ

牛革や豚革、鹿革など、革にもいろいろな種類がありますが、採れる動物の種類だけでなく、どのような方法で鞣すかによっても違いがあるのをご存知ですか?鞣す(なめす)というのは「皮」から「革」へと加工すること。食肉の副産物として採れる「皮」のままでは、すぐに腐ってしまい、使い物になりません。それを道具として使える「革」に加工する工程のことです。昔は煙でいぶしたり、樹液につけたり、噛んだり(!)していたそうです。

植物イメージ

植物のチカラで鞣す革

一番多く目にするのはクロム鞣しの革です。三価クロム塩などの化学薬品を使い効率的に革を鞣すことができます。非常に発色がよく、柔軟性があります。しかしDuram Factoryでは、あえて植物性タンニン鞣しの革を使っています。ミモザなどの植物から採れるタンニンを使った方法です。昔ながらの方法で手間と時間がかかりますが、革のナチュラルな感じを活かした味のある風合いに仕上がります。また、全て自然のものからできているので土に還る環境に対してローダメージな素材です。

味がある、革の魅力

植物性タンニン鞣しの革は最初は少し固いですが、使い方に応じて馴染んで柔らかくなってきます。色もだんだん深い色合いになってきて、使い込んだ感じが出てくると、思わず愛着が湧いてしまいます。買った時がベストな状態で後は劣化していくものが多い中で、長く使うことでその魅力が増すのは革製品の良いところだと思います。

革の種類について


Duram Factoryでは商品に応じて、質感の違う革を使っています。柔らかいものや弾力があるもの、やさしい質感のものや滑らかなものなど様々です。

Smooth / スムース

滑らかな手触りの革。使い込むほど艶がでて味わい深くなります。丈夫で、長く付き合える、経年変化が楽しみな革です。

Buono / ヴォーノ

使い始めから手になじむ、柔らかくオイリーな革。部分によってシボの入り方が違うため、様々な表情を楽しむことができます。

Supple / サプル

しなやかで優しい触感の革。薄くて軽いですが、しっかりと強度があり使いやすい革です。

革の様々な表情について


植物性タンニンなめしは、革本来のナチュラルな質感を引き出します。そのため、色むらやキズなど牛の個体差によって様々な表情が現れます。商品になった状態を考えて、自然な革の質感をうまく使った製品づくりを心がけています。同じものは世界に一つとしてありません。大量生産と対極にあるこの素材ならではのワイルドな風合いを是非お楽しみください。


植物性タンニン鞣しの革の魅力をご紹介しました。使うほどに味わい深く育つ素材です。是非ぜひ、長くお使いいただき、経年変化をお楽しみください。

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